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さて、いよいよ合同訓練が始まるわけだが。
「兄様」
「あぁ、わかってる」
俺達が春蘭を陰ながら弄って配置についた時、向こうからやけにやる気のある雄叫びが聞こえてきた。何故だ?桂花と春蘭以外はそこまでだったはずだ。季衣だって張り切る位のレベルだったはず……。
それが何故だか妙に殺気立ってやがる。どんだけご褒美欲しいんだよ。
「大方、桂花が何かしらしたのだろう。しかしまぁ……だからといって負ける気はないがな。だろう?」
「はい!秋蘭様の言う通りです!」
「おぅ……ん?そろそろみたいだぞ」
秋蘭の言葉に返事をし、少し離れた場所にある高台を指差す。そこには大きな銅鑼とそれを鳴らすための兵、そして華琳とその護衛がいる。
そして俺が指を下ろしたと同時位にいかにも中国といった感じの音で銅鑼が鳴らされた。
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