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そして霞は一度離れて様子を見るがついてくる気配はない。しかし春蘭はなんかピリピリしていて、霞はそれを見逃さなかった。
「なんや?こない少ないうちらに逃げ腰か?魏武の大剣も名ばかりやなぁ」
「なんだとぉ!」
からからと周りの自分の隊の兵を巻き込んで笑いながら言う霞に待機していた春蘭が一歩前に出る。
「あらぁ?ここまで言われて足が一歩だけかいな。よっぽどうちらが怖いんやなぁ。ほれ、あんよはこっちぃ」
「な……な……な……!」
手を叩きながらケラケラ笑って言う霞のこれでもかという位の罵倒により、春蘭の額に血管が浮く。それでも後ろから鬼兵隊と自分の隊の兵が止めているので辛うじて止まっている状態だ。あと一言あれば決壊だろう。
「春蘭のばーか」
「貴様ぁ!霞ぁ!もう我慢ならんぞ!」
「春蘭様!抑えて……ってもういない!?」
凪の制止虚しく春蘭はすでに霞の方に走り出していた。
ってか最後のは春蘭しか効かないと思うのは俺だけだろうか?
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