32人が本棚に入れています
本棚に追加
/150ページ
当初心配していた事態は何も起こらず、
一行は山の中腹辺りまで来る事が出来た。
ラルス「なんだ、何も出て来ないじゃないか……」
ユノ「触らぬ神に何とやら、だったっけ?」
ラルス「それはちょっと違う気がするよ……」
ロイ「まぁ、向こう側からすれば似たような物だ」
ロイ(…にしても妙だ、こうもモンスターに遭遇しないなんて。
必ず何か原因があるはず……!)
ロイが考えに耽りながら歩いていると……
ユノ「何なの、これ……」
ラルス「ロイ、危ない、前見て!」
少し後ろからラルス達の声が聞こえる。
ロイ「!」
前を見て気付いた瞬間、前方から爪が飛んで来た。
ロイ「くっ!!」
そしてそれを間一髪で避ける。
ロイ「これは……何なんだ!?」
目の前には通常では有り得ない大きさのエッグベアが居た。
…心なしか爪も長く、普通のエッグベアより更に狂暴になっている様に見える。
ラルス「見た目だけは……エッグベアだね」
ロイ「そんな事は見れば分かる!」
来た道を急いで戻りながら巨大エッグベアの正体を詮索する。
最初のコメントを投稿しよう!