~トルモ山とエッグベア~

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当初心配していた事態は何も起こらず、 一行は山の中腹辺りまで来る事が出来た。 ラルス「なんだ、何も出て来ないじゃないか……」 ユノ「触らぬ神に何とやら、だったっけ?」 ラルス「それはちょっと違う気がするよ……」 ロイ「まぁ、向こう側からすれば似たような物だ」 ロイ(…にしても妙だ、こうもモンスターに遭遇しないなんて。 必ず何か原因があるはず……!) ロイが考えに耽りながら歩いていると…… ユノ「何なの、これ……」 ラルス「ロイ、危ない、前見て!」 少し後ろからラルス達の声が聞こえる。 ロイ「!」 前を見て気付いた瞬間、前方から爪が飛んで来た。 ロイ「くっ!!」 そしてそれを間一髪で避ける。 ロイ「これは……何なんだ!?」 目の前には通常では有り得ない大きさのエッグベアが居た。 …心なしか爪も長く、普通のエッグベアより更に狂暴になっている様に見える。 ラルス「見た目だけは……エッグベアだね」 ロイ「そんな事は見れば分かる!」 来た道を急いで戻りながら巨大エッグベアの正体を詮索する。
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