ある日の帰り道。

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  仕事終わりの帰り道。 今日は特に冷え込んでてすげぇ寒いから早く帰ろっつったのに急にソフトクリーム食いたいとか言い出すから近くの色々店がある大きな所に入った。 聖『…ほい』 亀『ありがとーっ!』 売ってる店行って買って渡せばすげぇ嬉しそうに笑って食べ始める亀。 こんな寒い日によくアイスなんか食えるな…。 亀『ふふ、おいしいっ』 聖『んな冷たいもん食って寒くねぇの?』 亀『大丈夫!』 聖『そう…』 出口に向かって歩きながらカメを見てみれば、一口一口スプーンで美味そうな顔して食べてる。 聖『…なぁ、』 亀『ん?』 聖『一口ちょうだい』 亀『え、ああうん。いいよ。』 そう言ってソフトクリームを俺に差し出すカメ。 …あ、なんか思い付いた。 聖『えーっ』 亀『えーって、なに?』 聖『あーんしてよ』 亀『はっ!?』 聖『あーんしてって』 亀『や、やだよ恥ずかしい!』 聖『えー、なんで?』 亀『なんでって…人いるだろ!』 聖『いいじゃん別に』 亀『よくない!』 聖『えー…じゃあ誰もいない所ならいいの?』 亀『えぇ?…んー…まぁ…』 聖『ふーん…じゃあさ』 出口まで来てさっきより人気が少なくなったのを見計らってカメの腕を引っ張って、 亀『わっ!』 聖『……』 ―ちゅっ と、軽く唇を重ねた。  
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