とあるこばなし。

ワンワンな仁。

亀『ふふっ』

仁『急にどうしたの？かめ』

亀『んー？なんか仁がワンワンに見えたから。』

仁『え、俺が？』

亀『うん』

仁『なんで？』

亀『そこら辺うろうろ、うろうろしては誰かにじゃれたり、食べ物もらってがっついたり、あと呼べば飛んでくるし！』

仁『え、俺そんな事してる？』

亀『してるよ！』

仁『そうかー…』

亀『ふふ、ホント人懐っこいワンワンみたいっ』

そう言って俺はよしよしするように仁の頭を撫でると、

仁『じゃあさー』

亀『ん？』

仁『エサちょうだいっ！』

亀『へっ？』

仁がそんな事言って来た。

エサって言われても…、俺なんも持ってねぇんだけど……。

亀『エサ？』

仁『うん！』

亀『え、でも俺何も持ってないよ？』

仁『いい！』

亀『えっ？……うわっ！』

―ドサッ

すると突然に仁が覆いかぶさって来た。

亀『…ちょ、なに…』

仁『エサはカメっしょ？』

亀『はっ！？』

仁『エサちょうだい？』

亀『や、やだよ！』

仁『じんお腹空いた！』

亀『はぁ？』

仁『ね、ご主人さま…？』

亀『……ッッ…！』

……ずるい。

んな色っぽい顔して、耳元で囁かれたら

((断れねぇじゃん……。))

亀『……はいはい…』

仁『よし！いただきまーすっ』

そして、この発情期真っ盛りな大型犬にたっぷりいただかれてしまいました。

聖『ここ楽屋なんだけどなぁ…』

-ＥＮＤ-

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