第1章 恋求めるお年頃…

7/9
前へ
/9ページ
次へ
でも不安なことだらけ…、 王子様だって結局は男なわけだし、私が何1つ彼に不快を感じずにずっと一緒にいられるなんて、やっぱりそんなのは、ただの夢物語なのかなぁ…。 経験がないからこそ、理想と欲求だけが高くなる。 今こうしてセバスチャン様を見ていても、格好良いって気持ちだけで胸がどんどん熱くなって愛しさが溢れてくる。 なのにあなたに触れることさえ私には叶わない。 それが1番辛いの。 あなたを見つめた後、現実の男を見たところで、私にはため息しか出てこない。 私の知るかぎり今まで出逢った中で、1番綺麗な顔をした現実の男は多分実の父親…。 お母さんとは離婚して私と2人で暮らしてる。 いつも身近にそんなのがいるせいで、私の理想像はさらに跳ね上がっちゃう。 ハァ…、切ないよ。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加