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二人と、一匹は
人里を駆け回った。
老若男女。
様々な人々をつてに、尋ねて回ったが、特徴といえば
“白い毛並み”と
首に付いている“鈴”
しかないので、手がかりというには若干、拙いものがあり
有益と言える情報は、
聞けなかった。
__現在
一軒の、茶店の外の席にて
ふたりで、腰掛ている所だ
「ふー、こいつは参ったぜ…ここまで歩き回って戦果がゼロか。」
頭の後ろに手を回し、呆けた顔をしながら空を仰ぐ魔理沙。
夕刻時、茶店の通りは
オレンジ色の夕日で薄く染まっている。
「…左肩がこった…」
お茶を、すすりながら
左肩を軽く回し、憂鬱そうに呟く妹紅。
白猫は
膝の上でまるくなっていた。
「もしかしたら…」
「あ?」
「こいつの飼い主は、ここには居ないのかもしれないぜ。」
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