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不吉な魔理沙の言葉に
妹紅の脳裏で
次々と
嫌なイメージが再現される
―――まさか――――
「…どういうことだ?」
「あぁ、マヨイガって知ってるか?」
しかし
魔理沙の口から放たれた言葉は先ほどの妹紅の脳裏の思惑からは程遠いものだった
――私の考えすぎか
自嘲するように
口元を弛ませる。
「ああ…あの妖怪たちがいる山のことか…ってそんな所からコイツは来たって、言うのか?」
「思い出したんだ、霊夢から聞いた話によると、そこの山奥に猫の里、らしきものがあるらしいんだぜ。」
首をかしげて
両手首を猫の手のように曲げ
そんな事を言う魔理沙。
……お前がやると泥棒猫だ……
「猫の里…か、現時点で手詰まりだしな、まぁ行ってみる価値はあるか。」
肩を竦めながら、妹紅は飲み終えたお茶を脇にトン、と置いた。
「そうと決まれば善は急げ―――…と言いたい所だが」
「?なんだ魔理沙…都合でも悪いのか?」
「どーやら…白猫様はおねむのようだぜ?」
「…zzz……zzz……」
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