不死の焔は消えない記憶と共に-Ⅰ-

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「………………」 魔理沙が、妹紅の膝の上に 顔を向け 二ヤリとしながらそう言う。 視線を下に落とすと まるまった白猫がそのまま 気持ちよさそうに眼を閉じている。 …私をここちよい毛布とかと 勘違いしてるんじゃないか コイツは… 「どっちにしろ、私はその猫の里?とやらの場所もよく分からないんだ、それも含めて霊夢に聞くしかないぜー」 魔理沙は 口を付けていなかったお茶を ぐいっ、と 一気に飲み干すと すっくと立ち上がり 箒を横に携えた。 「博霊神社の巫女か、そういえばしばらく顔を見てないな…」 「いや、私も久しぶりだったぜ?…妹紅も、あんなわけの分からない竹林でひきこもってないで、もっと外に出ればいいんだぜ!」 「わけの分からないキノコだらけの森で、わけの分からない魔法を生み出してる、 お前には言われたくない」 呆れたようにそう言う魔理沙に むっとした表情で 皮肉に、皮肉を返す妹紅。 「あーあ、素直じゃないぜ妹紅は… そんなんじゃ慧音に「――だっ黙れ!」 妹紅が顔を真っ赤にして 左手を構えたときには 魔理沙は哄笑しながら 箒に乗って 夕日の景色に溶け込んでいってしまった。 「逃げ足だけは一級品なヤツだ…」 苦々しく呟きながら嘆息する 妹紅。 勘定を横において立ち上がろうと…あ 「……………」 「zzz…zzz…」 膝の上の白猫は未だ、 安眠中である。 _結局妹紅は 「…煎茶を、一杯頼めるか…」 白猫が眼を覚ます間、 夕日が沈むまでその茶屋で 彼方の大輪の華を一人で見つめていた。  
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