不死の焔は消えない記憶と共に-Ⅰ-

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軽く乾杯をした後 二人は杯を口元に持ってゆく 「……ふぅ…まったく、今日は疲れたよ」 「ふふ、たまには人里に下りてくるのも悪くないだろう?」 「!ぐっがふっ!!」 途中で飲んでいた酒を 勢いよく吹き出す妹紅。 「まったく、お前ときたら…私が言わなければ、何処にも行かずにここでじっとしてるか、あのお姫様と殺し合いごっこ、とやらをしてるだけだからな…。」 「げほっ!!まっ魔理沙と同じことを言うなっ!!」 「ほう、あの魔女もお前にそう言ったのか…」 「うっ…」 「ふふ そう邪険に捉えるな妹紅、私も魔理沙もお前を卑下して言ってるわけじゃ、ないんだ。」 「――――――っ…」 「一気飲みは健康マニアのお前の信条に反するぞ。」 「……私は別に……」 「鰻美味いな、…ん?」 「…私は別に、人が嫌いなわけじゃない…」 「……ああ知ってるさ。」 「人が怖いわけでもない…」 「知ってる。」 「……でも、人が好きなわけでも…ない」 「おっと、それは自分を勝手に正当化してるだけの 下手な嘘に過ぎんな。」 「っ…そんなことはな「私は。」 慧音は 妹紅の言葉を途中で遮り まっすぐな瞳で 私の瞳を覗き込んできた。 月明かりの下の慧音の整った顔ははっきり見える… 慧音の…顔が近付いて え?慧…音なに…を? 「私はな、妹紅のことが大好きだぞ」  
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