不死の焔は消えない記憶と共に-Ⅰ-

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「何度振り払っても、執拗に、私の肩に、飛び乗ってくるんだよ……」 「ふふ…妹紅の事が、きっと好きなんだよそいつは、な?」 「にゃー♪」 「…冗談じゃない…勘弁してくれよ…私は、こいつを帰しに来たんだ…ほらみろ、鈴がついてるだろ?」 「それで、私の所に来たのか、うむだが…見ての通り、私はこれから子供達を、相手に授業をせねばならんからな…すまんが、手伝えそうにない。」 「そうか…まぁ仕方ないな じゃあ、適当に何処かで、こいつは放して…」 「妹紅、お前がそんな人でなしとはなぁー …露ほども知らなかったぞ。」 「け…慧音…いやだって誰が、飼い主かも分からないのに、捜しようがないだろう…?」 「適材適所。そういう有事の為に働く、うってつけの人材が、居るんじゃないか!」 「…あいつか…余り気は進まないというか…頼みたくないんだが…。」 「そう口を尖らせるな妹紅、人助け…いや猫助け、かと思ってソイツの飼い主を、捜してやってくれ…おっと、子供たちが登校してくる時間だ…ではまた後でな。」 「あ…ああ、またな慧音…」 「んにゃ!」 「ふふ、お前も早く飼い主の所に、もどれるといいな。」 慧音は、そう言い残すと 教科書を脇に抱えて、その教室を後にした 「………………」 妹紅はその後姿を見送ると 小さく溜息をついて 自分の左肩に鎮座している 白猫をちらりと一瞥する。 白猫は小さく欠伸をしていた。 「……はぁ……」 なんで私がこんな事を…  
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