不死の焔は消えない記憶と共に-Ⅰ-

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「……というわけだ。」 「成る程、それで何でも屋の 私の所にきたんだな!」 「甚だ不本意だが、慧音の意向でな」 「相変わらず、妹紅はツンツンだぜー」 「―――燃やすぞ?」 「うにゃぁん?」 「…っぷ!くくくく…」 「……………」 というわけで妹紅は 魔法の森にある 魔理沙[マリサ]の家に来ていた。 相変わらず、家の中の散らかり具合は尋常一様ではなく 床下から机、テーブル、椅子、ベッド に至るまでの家具類に 本やら キノコやら 謎のがらくたやら で埋め尽されている。 キチンと、整理整頓された 妹紅の庵とは正反対だ。 魔理沙は、その中の本を下敷きにして椅子にこしかけている。 …無頓着なやつだな…ホント… 扉から、足の踏み場ない妹紅は そのままの位置で、 もんぺのポケットに手を入れて 憮然と、突っ立っている。 その肩に、白猫を乗せて。 「異変解決、人探し、猫探し、泥棒なら この霧雨魔理沙!にお任せあれだぜ!」 胸をはって、得意そうにそう語る魔理沙。 いや泥棒は違うだろ… …まぁいいか 今日は、雑談に来たわけじゃないしな…  
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