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魔理沙の言動をよそに
妹紅が口火を切った
「じゃあ頼まれてくれるか、
こいつの飼い主探しを。」
「まぁ、暇してた所だからかまわないぜ☆」
「悪いな、今度私の竹林の周りに生えてる旬の筍でも持ってくるよ。」
「どうせならー筍ご飯をご同伴に預かりたい所望だぜ!……しかし、その白猫は相当妹紅に懐いてるなー。髪の毛の色も相まって…体の一部みた…」
「う五月蝿い!懐いてない!」
ぴしゃり、と
魔理沙の茶化したような言葉をあわてて一蹴する。
何を言い出すかと思えば。
くっくだらない…
だ…大体私が誰かに懐かれるだなんて…
……いやコイツは猫か、
「と言いつつも、頬は朱色に染まっている
妹紅なんだぜ?」
「にゃあん♪」
「…………」
「あっはっはっは!
照れるなよ!
くくく…まったく傑作だぜ!
あっははは!」
机をぺしぺし叩きながら
椅子に座っている、魔理沙が
腹を抱えて笑っている。
その反動で
テーブルに乗っかっていた本が一冊
ばさり、と落ちて
床の埃が舞い上がった。
その状況に
肩の白猫が小さくふしゅんっ、と
くしゃみをする。
「厄日だな今日は……はぁ」
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