曾祖母の思い出

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  「あの婆さんだけじゃねえんだぞ、仏壇に居んのは」   「ええ、知ってますよ」   この男は何としても俺を不快にさせたいのだ。   早く帰らせたい。これが曾祖母以外の関家全員の本音だった。   俺だって本当はこんな家来たくもないが、この家に頼らなければ生活が成り立たない。未熟者の歯痒さである。  
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