曾祖母の思い出

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  話が逸れた。そんな時代もあったが俺は曾祖母を一等尊敬していた、ということだ。   俺は分家の人間、というか元々勘当されていた身(発端は俺でなく母だ)だったので本家では肩身が狭く、唯一親愛を感じていた曾祖母の遺品も他の人間との関係のおかげで貰えなかった。   だからこの名前が遺品のようなものだ。   従兄弟の存在は癪だが曾祖母の意向だから仕方ない。   素直に本来の意味、朝日のように輝き己と己が守らんとするもの全てを守れるようにという祈願を果たせるように只管邁進する次第である。  
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