曾祖母の思い出

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  「おい、朝守」   この喉に糊の絡んだようなねっとりした喋り方をする男が夕護である。   「なんですか、夕護さん」   仏壇に手を合わせ胸中で近況報告をしていたらこれだ。   無作法にもテーブルに腰掛け、痺れを切らしたように膝を指で叩き初めた。曾祖母の前だというのに。  
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