一章

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ここはどこだ。 何で俺はここにいるんだ。 わからない。 何でこの場所にいるか記憶がない。 「いた……」 頭に響く鈍い痛みに俺は頭を抱えた。 何度かこの痛みは経験したことあるな。 「飲み過ぎたな……」 半裸の俺はゆっくりと上半身を起こす。 ぼやけた意識で周りを見渡すがやはり見覚えがない。 ふと扉の開く音が耳に入って来た。 誰かいるのか? 「あ、やっと起きたんだ?」 淡いピンクのバスタオルを身体に巻き付け、頭を拭く女が出てきた。 もちろん見覚えは無い。
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