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(好きだなー…)
純粋にアイツの横顔をぼんやりと見ながらそんな事を思う。
別に意味はないけれど、ただ…そう思ってしまう。
「――…ぅじ、悠二?悠二ってば!」
不意に名前を呼ばれてハッとした。
至近距離に顔があって、思わずドキッとする。
ハッとしたせいと顔が近い2つの意味で胸が早鐘を打ち息が詰まってしまった。
ヤバい、見つめすぎてたかも…。
「悠二…お前、俺の話聞いてなかっただろ」
「ぇ…そ、そんな事ねぇよ!」
慌てて両手で否定してみたが、言われた通り全く耳に入っていなかった。
俺、悠二とコイツ、瑛輔は一応恋人だ。
付き合って3ヶ月、俺としてはそろそろ手を繋ぎたいなー…とは思うものの、中々どうして勇気が出せないでいる。
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