別れ道

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「んーどうだろ。話し始めたのは本当に最近だからな」 佐伯の表情はまだ相変わらずだ。 「あっでも話すキッカケは恭平だな」 「あいつがどうかしたの?」 これ言っていいのかな。 まぁ恭平だし、別になんかある訳じゃないしいっか。 俺は櫻井に聞かれないように佐伯の耳元まで顔を近づける。 「恭平は櫻井のことが好きなんだよ」 そして顔を離すと、何故か佐伯の顔は赤かった。 「まぁそれで、恭平が話すキッカケを作ってくれっていうのが始まりかな」 「へぇーそうなんだ」 その時、俺らの声に気付いたのか……櫻井がこちらを振り向いた。
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