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櫻井は佐伯を挟んで反対側にいるから佐伯は気付いていない。
俺と櫻井の目がバッチリと合う。
しかし櫻井はすぐに顔を背けてしまった。
「どうかしたの？」
「いや、櫻井がこっちに気付いた」
そう言うと佐伯は櫻井の方に振り向く。
しかし櫻井はこちらを向いていないから佐伯から変化は見て取れない。
いや、櫻井……なんか縮こまってる？
佐伯は再びこちらに向いた。
「まぁ、だからどうって訳じゃないし」
「会話は聞こえてるはずだけどな」
「別に聞かれてマズいようなことなんて話してないし」
「ははっ。それもそうだな」
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