精神科医西山望のカルテ

11/14
前へ
/226ページ
次へ
  「ちょっと、宏……!」   (いいから、任せろ!)   ベッドではどMだが、強引な部分がある、男らしい……。   看護婦が、部屋に入ってきた。   「先生、お電話が入ってます。 緊急だそうです」   (宏、あまり、事件に突っ込んだ話しないで…)   「ももちゃん、ちょっと席外すね。すぐ戻るから……」   望が出てった後、宏は、ドアの鍵を閉めた。 「ももちゃんは、実は、わざと、レイプされに東京にやってきたんじゃないの?   それか、レイプされて嬉しかったとか……、違う……?!」   宏は、ももに近づき、首の後ろを軽く撫でた。   ももは、敏感に感じ取り、体をくねらせた。   鳥肌が立ってるのが、判る……。   「やめて……!」   宏は、後ろから、ももに抱き着いた。   「なぜ、男を刺した? ……、犯されたから?   お母さんが、可哀相だったから……?!   お母さんと付き合ってる猛が本当は好きだから……、  嫉妬心があったとか?」
/226ページ

最初のコメントを投稿しよう!

503人が本棚に入れています
本棚に追加