プロローグ

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MOMOでは様々な疑問を残した形で、終わらせましたが、こちらでは、その背景や、勿論、その後の展開を描いてます。 前作では、完全に悪者となってしまった猛、その人の思いは描かれていても、苦悩までは判らない……、彼だけでなく、母親から見た娘の傷、そして何よりもも自身の心に抱えたトラウマや、大人達に対する感情、に焦点を合わせて書きました。 今回のもも、という少女というより女性を書くにあたって、一番困難で複雑なキャラではありました。 どちらかというと、ももよりも母親の聖美が自分に近いので、母としての思いと、同じ男を娘と争ってしまうとしたら………、 同じ娘がいる自らを重ね、とにかく切ない気持ちで頭が混乱してました……(笑) あくまで架空のストーリーですが、同じような話はどこにでもあります。 ももを含め、個々の人物達は、割と身近の人物なり、聞いた事のある話を参考に書いてます。 トラウマや、心の病をどう克服するか……、 どこまで見守る事ができるのか……?! どこまで、人を愛せるのか……、 愛する者を守るのは、結局自らを守ることになる。 大事な人にはいつも笑顔で幸せになってほしい……、 そんな当たり前の事が、失われつつあるのは確かです。 自分だけのために、それだけで生きるとしたら、 それほど簡単で、つまらない人生はないです。
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