503人が本棚に入れています
本棚に追加
「男優Bじゃないです……、 加藤ですよ……!」
「Bでいいんだよ!ももの体が見えないんだよ……!
カメラの位置くらい、把握しろ、ボケが……!」
男優Bは、監督が離れると、唾をはいた……。
カメラマンが、ももに、近付いて、謝る……。
「ごめんね、ももちゃん……、 男優Bのせいで…」
「大丈夫だよ。このシーン好きだから……、何回でも……!
ねぇ、男優B……!」
「あの……、加藤です………」
「はい、じゃあ、取り直し、ももを突き飛ばす所からね……」
「しかし、ももは大したもんだ。 若干、19才にして、攻められ役、攻め役、レズの立ち役までこなすんだからな」
「こないだの、100人、男優相手に、フ〇ラでいかせ、精子まみれになっても、泣き言一つなかったですからね……!」
「知ってるか? あの子6年前、男刺したんだと……」
「6年前て、まだ13才じゃないですか……」
「ま、過去なんて、誰にもあるさ。俺はももを、本当に気に入ってんだ……」
「AVではなく、アイドルとして、売りだしますか………?」
「以前からグラビアも出していて、そっちの路線かと思ってたけど、
元々、AV希望だったらしい。
どんなに仕事の依頼があっても、AV以外は嫌だ、て言ってんだよ……」
「へぇ、珍しいですね。金が欲しい、とか?!」
「俺は………、 ももを、嫁さんにしようと思ってる………!」
ADは目を丸くした。
「まじ……、っすか?」
ももは、5人の男に回され、ある時は、顔を踏まれたり、3Pだったり、泥まみれ、傷だらけになりながら、撮影は終了した。
「カーーット! はい、お疲れさん……。
もも、大丈夫か?!」
暫く、メイクの女の子が、バスタオルをかけてあげても、ももは俯いたまま……、苦しそうに呼吸を繰り返していた。
「ももちゃん……?!
大丈夫か……?」
暫くして、顔を上げ、笑顔でももは答えた。
「大丈夫です……!」
しかし、まだトランス状態が抜けきれないのか、
目には、涙が浮かんでた………。
最初のコメントを投稿しよう!