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遊歩道で、彼女はまるで人生を堪能してる様に軽い足取りで歩く。
「音楽っていいよねー」
今時珍しいくらいに純粋な少女。
僕は、彼女に対してどこがと吐き捨てる様に言う。
ただ家が近くという理由だけで、付きまとって来る少女。
何だよ、何なんだよ。鬱陶しい。
キラキラとした笑顔を、僕に向けるな。
その栗色の髪も、生き生きとした黒い瞳も、人生全てが輝いてると思う様なその歩調も、止めてくれ。
僕に、近付かないでくれ。
嫌過ぎるんだ、その、眩しい姿が。
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