詩集~猫の足跡~

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「DOLL」 心の声に耳を傾けろ 「お前は生きているか?」   虚ろな瞳をした人形たちは 今日もコンクリートの街を闊歩しているのだ   逝く宛もなく、目的もなく 夢遊病者のように彷徨い続ける   誰が選んだ?この途を 闇を恐れて光にさ迷い闇に堕ちる   心此処にあらず 心何処にある?   風に流されたか、ゴミ箱へ投げ捨てたか   欲望のままに動き、満たされては眠る   癒えぬ渇きに優しさを捨てた   サーモグラフィで透かしてみれば 氷のようにツメタイ   間もなくヒトの心は氷河期を迎える……   the END
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