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全ては戦いに置いて甘い自分の責任だ。自分があすこで傷付かなければ連携も崩れることもなかったはず。こんなにボロボロにはならなかったはず。
「ジャックは……多分、それでいいんだよ」
「――え」
エースはジャックを責めるつもりはなかった。
「俺は真意を聞きたかっただけだから」
エースは言って真っ直ぐにジャックに笑いかける。
「それでちゃんと分かったからいいんだ。ジャックはやっぱり優しい戦士なんだって」
誰よりも優しいジャック。エースはあの戦闘でソレを再確認出来た。ソレが凄く嬉しかった。
「エース……」
ジャックは本当に申し訳なさそうな顔でエースを見つめていた。
「エースって本当は誰よりも強いひとなのかな」
「?」
ジャックの言った意味が分からずにエースは首を傾げる。
「人の弱さも強さも全部纏めて受け入れてくれる強い人」
ジャックはそう言ってエースを見てきた。エースのキョトンとした瞳がジャックの瞳とぶつかる。
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