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「俺は、最初から強いぞ」
「今までさ、ちょっとだけエースのこと」
「なんだよ?」
クスクスとジャックが笑っていたのであまり良い予感はしなかった。
「泣き虫で情けないのかな?って思ってたよ」
「……言ったなこのっ」
ジャックの言葉にエースは反撃と言わんばかりに傍にあった枕を投げる。
「アハハ、ゴメンゴメン!」
「許すかよ!」
エースも言いながら笑っていた。人和が教えてくれたことも今すぐ分かろうとしなくていい。
だから今分かる目の前のものからエースは解決していこうと思った。
「何だよ。今日はヤケに豪勢だな?」
任務から帰って来たらしい天和が中央の席を陣取って用意されている料理に対しての感想を言った。
国中の料理と呼ばれる殆どの種類がテーブルには並んでいる。天和が不思議がるのも当然だろう。
「そうか?いつもと変わらないぞ」
人和は悪戯っぽく天和に笑いかけた。
「意味深ね。昨日のことが関係してるとか?」
レンは人和の笑みで勘づいたのか問うてくる。
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