光と闇の狭間

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「何…?」 扉が開くと同時にズカズカと部屋に入り込んできた元恋人を見上げ、あたしはきょとんとしてしまう。 「お前、景に二度と会うな」 「え…?なんで?」 やっと前向きな気持ちになり始めたあたしに浴びせられた、突然の言葉。 確かに景は、罪悪感に苛まれてか泣きそうな笑顔だったけれど。 でもこれから、また前みたいになれるんだって信じていたあたしに待ち受けていたのは。 景からの、二度目にして最後の裏切りだった。 「景はお前とは会いたくなかったんだと。罪悪感で今日は仕方なく会ったけど、もうこれ以上は辛いから止めて欲しいって泣いてた」 言葉も出なかった。 目を見開いて、言葉を失うあたしに、元恋人はそれ以上何も言わずに部屋を出て行く。 あたしの希望は、断ち切られた。
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