光の中へ

2/6
前へ
/147ページ
次へ
「きれー…」 キラキラと乱反射するイルミネーション。 あたしは、地元の有名なクリスマスツリーの前にいた。 あの【事件】から1年と3ヶ月。 引っ越した先でも、そんなにすぐに大人になれるはずもなく。 2人と連絡を取ることもなく、あたしは相変わらずフラフラと遊び回り、独りの夜は泣きながら眠っていた。 1人、付き合った人がいたけれど、結局あたしが相手を信じられずに終わり。 信じるってこんなに難しかったっけ?なんて、冷めた目をし始めていた。
/147ページ

最初のコメントを投稿しよう!

586人が本棚に入れています
本棚に追加