全ての始まり

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あれは僕が小学生のころだった… 家で親と過ごしていると、父さんが何気なく言った言葉… あれを聞いてから僕の中の… 何かが壊れた… そう、あれは妹の面倒を見ていた時 「父さん…何してんの?」 僕は妹と遊んでいるというより妹で遊んでいるようにしか見えない父さんに問いかけた 「何って娘とのスキンシップ」 父さんはこちらを見ることなく答えた 「ふーん」 「上の兄弟は教育に失敗したからな、この子は成功させないとな」 僕の頭の中で父さんが言った言葉が繰り返された 「…失敗したんだ」 僕が聞き返すと父さんは当たり前のように答えた 「あぁ、失敗作だ」 僕はその場では笑っていたけど…ショックだった… 父さんがそんな風に見ていたなんて… 僕は失敗作… 失敗作はいらない存在…? その日から、勉強をしようにも力が入らない… 内容が頭に入らない… 勉強ができないと、余計失敗作だと思われた… ごめんなさい…失敗作で…
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