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「…本当はな。ここでダム作ってたのさ」
「……ダム?」
何故かソラはとても残念そうに言い直す。
「オレは最近ココに引越して来たばかりでな。友達がいねぇ!だからこうしてダム作って一人で遊んでた訳さ」
ソラは我ながら良い説明をしたと言わんばかりに最後にかっこつけた。
「じゃあ、俺らと友達になるか?」
「……は?」
翔の思わぬ言葉にソラは間抜けに返す。
「な…何言い出すのよっ翔!こんな変態と友達なんて!!」
美香は明らかに嫌面をして、明日香は困ったような顔を覗かせている。
「…でもロケットだって、大勢で飛ばした方が絶対もっと高く遠く飛ぶぜ!
なあ、一馬!」
翔は物凄く単純でいい奴なのだ。だから一人で遊んでいる奴を放っておける奴ではない。
「しゃーねぇな…お前がそう言うなら別にいいけど」
一馬はソラをチラリと見た。
「お前らがそんなにオレと遊びたいなら、付き合っても良いぞ?」
ソラは調子に乗って問うてきた。
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