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「……んだよえらそーにだから変態は嫌いなんだよ……」
一馬は横目でソラの方をチラチラと見ながらボソリと悪態をつく。
「変態?!オレは変態なんかっ?!」
その思わぬ言葉はソラの耳にしっかり届いていたようだ。
「あははははっ!まあよろしくな~変態!!!」
全く悪気はない屈託のない笑みで翔はソラに握手を求めた。
「お、おお」
戸惑いながらもソラはそれに応じる。そんな様子を見ながら一馬は何となくだが、ソラが悪い奴じゃないことを理解した。
「よしっじゃあロケット飛ばしの続きやろうぜ!!みんな丘に戻れっ競争だ!!!」
一馬が言った瞬間、
「張り切っていきましょ!」
「う、うんっ」
美香、明日香が反応して先陣切った一馬を追いかける。
「ホラ、行こうぜ!!」
翔はソラの手を遠慮なく引っ張ると丘を駆け上がって行った。
「よっし!装着完了っ次こそ俺のが大空に舞い上がるぜ?!」
結局一番乗りをきした一馬は先ほど飛ばしたのにも関わらず、またもやロケットを飛ばしにかかる。
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