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「レヴィーナには分かんないんだ!!オレの気持ちなんて……!!」
短いソラの拒絶にレヴィーナは絶句する。
「オレが今日までどれだけ寂しかったか、苦しかったか……あいつらが話しかけてくれたことがどれだけ嬉しかったか……
レヴィーナには分かんないんだ!!」
ソラは今までの鬱憤を撒き散らすかの如く、喚き叫んだ。
「オレは“異端”……そんなことは知ってる……でもオレにだって感情はあるんだ!!」
ソラがそんなことを思っていたなんてレヴィーナは知らなかった。
彼がそんなに強い心を持っている訳ではないことをレヴィーナは知ってる。それでも孤独な心の内面までは彼女は分からなかった。
いやーー理解出来なかった。
「ソラ……生きることの方が大切なんじゃないのか?お前はだから今日まで選んで来たんだろう?」
まるで諭すようにレヴィーナはソラにそう言った。
「……そうだよ。でも分かんないんだ。あいつらの笑顔が頭から離れなくて……くだんねぇけど『生きる』ってこういうことだったんじゃねぇかって思っちまった」
「ーーその為に死んだらバカみたいじゃないか!!早く、早く逃げて……お願いだから!!!!」
レヴィーナはソラにどんな形であれ、生きてて欲しかった。大切なんだ。仕方ない。
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