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「血の繋がりなんて、大した問題じゃねぇだろ?」
一馬は偉そうに言った。
「いやっ私たちはちゃんと血繋がってるから!」
「そうだよっ多分……」
一馬の本気のボケに必死に突っ込む美香と明日香であった。
「よっしゃ、飛べぇっ!!」
準備の終わった一馬は早速、ロケットを発射させる。川に向かって。
ぼちゃんっ
ロケットは最初こそ勢いよく飛んだものの、途中で軌道が乱れ川の中に墜落した。
「あーっ!!」
「だはははっ墜落してやんのぉっ」
一馬がショックを受けて叫んだのを合図に、翔は大爆笑を始めた。美香と明日香も指を差しながら大笑いしている。
「てめぇらぁ、笑うなぁっ!!」
一馬は顔を真っ赤にして怒るも、三人の笑い声は一向に止まらない。
「くっそぉ…アイツらぁ…」
ぼそぼそと文句を言いながらも落ちたロケットを拾う為に一馬は川に入っていく。幸いな事に川は浅瀬だ。
ドバァッ
「…うぎゃあっ?!」
いきなり上がった水しぶきに一馬は叫び声を上げて後ろへとスッ転んだ。
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