『流星ロケット』

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「ぶっは~っちっきしょお……痛いなぁ……」 「???」 川から聞こえた声に一馬は思わず目を丸くした。しかしソレは川ではなく、人の声だったのを理解したのは直ぐの事だった。 ソイツは空色の髪と空色の瞳をした見た目自分らと変わらないぐらいの小さな少年だった。 「せっかく水の中で寝てたってーのに……こんなもんぶつけやがってよー…」 少年はぶつくさと文句を言いながら一馬を見やる。少年の手には一馬の飛ばしたロケットが握られていた。 「あっ!ソレ返せよ!俺のだっ」 一馬はビビりながらも少年に向かって言った。 「ハァ?お前、ワルい事したら謝るのが常識じゃね?」 少年は偉そうに一馬に世の中の常識を語る。水の中からいきなり現れた怪しい奴にそんな事を言われても正直困る。一馬は一瞬、自分が全身ずぶ濡れになっていたことを忘れてしまっていた。 「一馬ー!ソイツ誰だ?!」 なかなか来ない一馬を心配して翔を筆頭に美香、明日香とで川まで入って来たようだ。
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