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「ねぇ、知ってる？
“黒マリア様”の話」
「え？なにそれぇ～」
「夕暮れから深夜…、最近この辺りで連続殺人事件が起きてるでしょ？
あれって、実は“黒マリア様”の仕業なんだって！」
「“黒マリア様”は、事件現場を遠くから見た人の証言によると、
真っ黒なコートに身を包んでるんだって。
で、真っ白な肌が返り血に染まるのを気にせず、被害者を切り刻むんだって…」
話を聞いていた少女が悲鳴を上げる。
「でも、ホントにいるのかなぁ？
“黒マリア様”って」
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