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ビーッビーッ!! 「<緊急事態発生。侵入者五名。場所は地下10階、18番ゲートに到達。>」 真っ白な部屋が赤に点滅を始める。 けたたましくサイレンが鳴り響き、だんだんと揺れが酷くなっていた。 「直ちに28705を確保━━」 ギュルルルリ───!! ガガガガガッ…プシュッ! 白服が牢に流れ込む前に、牢内の壁に穴が開き、巨大な鋭いドリルを先に同じく巨大な機械が顔を出した。 さすがのヒューマノイド達も予想外の展開に一旦立ち止まってしまう。 崩れた壁の隙間から燃料くさい煙が舞い上がっている。 重い金属音を鳴らしながら、機械の上のフタが開く。 「ヴエ゛ッホ!…エリカぁぁあー!助けに来たぞぉお!」 ひょっこりと顔を出したのは髭をボーボーにはやしたガラガラ声の老人だった。 「お、おじいちゃん!?」 拘束するヒューマノイドの力が緩んだ瞬間、エリカは機械へ駆け寄った。 機械の側面にある窪みへ手や爪先をかける。 「…施設に大穴を開けられる人間がいたとは。…28705を確保せよ。他は死んでも構わないだろう。」 「さーせるかよッ!くらえっ!」 老人の両脇からすすだらけの若者がミサイルのようなものを打つと、それは白服たちの足元へ落ちて爆発をした。 _
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