name.

3/11
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
「認識番号28705。速やかに出てこい」 人から造られたヒューマノイド。 彼らは人の声で話す。 死体から要らない部分を捨て、機械を埋め込まれて生きている屍。 道具として扱われるヒューマノイドには感情がない。 しかし社会用に造られたヒューマノイドには感情が教えられている。 それは人が手を加えている故に微妙に不自然なものだが… 手を加える事なく、彼ら死体が自然に復活すれば普通の人間と近い存在になれるのだ。 その原因は菌もしくはウイルス。 まだ深くは解明されていないが、死体の状態がまだ未熟(腐りかけや死んですぐ)であればその特殊な菌に寄って『甦り』の様な状態になるのだという。 そして、その原因を持つ人間がエリカ・ライソン。 彼女は研究員に捕まり、実験やサンプル採取に使われようとしていたのだが、運良く監禁ゲートからは脱走出来た。 しかし、 「はぁッ…こっちもッ!?」 恐らく、彼女の首にかけられた首輪のようなもののせいだろう。 監禁ゲートから出た瞬間、アラームが館内に鳴り響いたのだから。 捕まった際に着せられた真っ白なワンピースみたいな服を翻して横路へ入り前後から迫るHⅡ(ハンターヒューマノイド)から逃げる。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!