死神界入り

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あと、まったく可愛くない。むしろ気持ち悪い。門に至っては、もはやグロいの領域だ。 そのことを伝えると 「大ゲーップ輔様って変わった感性をお持ちなんですね」 と、言われた。 おい、人の名前の間でゲップかますとか、どんだけ失礼なんだよ。 というか、せめて言い直せよ、コノヤロウ。 「そんなことよりも、大輔様。大輔様はすぐに死神や死神王様の存在を認めてくださいましたよね? 普通は叫ぶとか、攻撃するとかしませんか?」 お前に俺の名前が汚された件を『そんなこと』呼ばわりできる権利はないと思うが、まぁいいだろう。答えてやろう。 「俺は目に見える物、見てきた物だけが全てだとは思っていない。むしろ俺が見える物、見てきた物は全体のほんの一握りだけだろう。だから俺は毎日想像するんだ。どのような事態になっても、焦らずに自分の現状を冷静に把握できるようにな。そのお陰で今ではどのような不足の事態にも対処できるんだ」 そう、俺が毎日アニメを見て、そのヒロイン達とチチクリあう妄想をしているのも、もし画面から彼女達が出てきてしまった場合、または、俺が彼女達の世界に迷い混んだ場合を想定してのことだ。 地震等の災害に備えている人はいても、ここまで備えている人はそう多くはないだろう。 「あぁ、そういえば大輔様ってオタクでニートで自宅警備員で魔法使いでしたっけ?」
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