死神界入り

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「大輔様? どうかなさいましたか?」 少し心配そうに聞かれる。 「いや、ただちょっと死神大門を通る前と通った後の違いに驚かされただけだ」 頭を少し下げて言う。いくら相手がゲップを連発してくる礼儀知らずでも、心配してくれたのだから素直に謝る。 すると、骸骨が、ああ成る程、といって理由を説明してくれた。 「死神大門前は死神大門が観光スポットのため、毎日たくさんの方がいらっしゃいます。そのため、その観光客がお金を落としていってくれるので多くのお店が並んでいるんです。あそこは《死神界》の中でも繁華街の一つなんですよ」 「なるほど、確かにあそこは人……じゃなくて骸骨で溢れ帰っていたからな。にしても、ここは寂し過ぎないか? 植物もいないし、骸骨も見当たらないんだが?」 そう尋ね返すと衝撃の事実を彼女は教えてくれた。
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