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新入生代表の言葉を終わらせ、席に戻って来た恋夏を笑顔で迎える香月の横には、眉間に皺を寄せ険しい顔付きの男の子。瀬戸 光が立っていた。
その表情に気付いた恋夏は、(どうしたの?具合でも悪いの?)と小声で話しかけた。
すると…
「うるせーっ」香月に聞こえる範囲での罵倒。
(は…?)
(チョッ、恋夏はアンタを心配してね~っД)
「頼んでねーし」
…只今 式中。
今は、来賓の方の言葉だ。
(構われたくないんなら変な顔して突っ立ってんじゃないわよっ)
恋夏の美しい顔にも皺が入る。
「お前に何が分かるってんだ。どーせ勉強しか出来ねー脳だろ」
(はぁ…!?勉強が出来て何が悪いのよっアンタなんて勉強も出来ないうえに絶対友達いないでしょっ)
『あぁ…何だか低レベルな争いになってきた(-.-;)2人とも短気だ…』
香月がため息をついてる中…校長の言葉が始まった。
「…であるからして、勉学に励み、友情を大切にし…」
(ほらっ聞いた?アタシ校長と同じ事言ってる!アタシは正しいのよっ)
「あの校長クソだ。それに正しいとか正しくないとかじゃない。新入生代表の言葉をお前がやったって事は、お前が学年でトップな成績なわけだろ?」
…?
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