合宿

6/11
前へ
/124ページ
次へ
朝練に出るために準備していると、2人が歩いて来た。 『…5分遅刻』 そんな事いつもなら気にしないが、今回は別だ。 皆には、なるべく早く来て好きなポジションを取ってもらった。 つまり余った所は、やりにくい場所。 由希の勘では、翼は恋夏より香月を好んでいるので、香月だけ離れた場所に行く様に仕向けた。 「真ん中は騒がしいし、集中力が欠ける。 その点、花三谷サンは1人でも気にしなそーだし…。 あっちのが良くない?」 由希が指差した方向を見て、 「うん。いーよ(^O^) じゃ、恋夏。 後でね♪」 あらっ意外と素直…? 香月が居なくなると、 「アタシには真ん中でやって集中力を欠け!って言いたいわけ?」 うっ… 「そっそんなつもりじゃっ(汗) 茅ヶ崎サンは1人より大勢のが合ってる気がして…」 「騒がしくてゴメンなさいね! アンタの集中力も欠いてやるわっ!」 「なっ…!?」 由希も流石に恋夏のマシンガントークと切り返しの速さに怖じ気づく。 「どーしたの?」 ヒョコッと男子側から翼が顔を出した。 「なっ何でもないの!!」 由希は慌てて首を振る。 顔が赤いのが分かる。 「おっ茅ヶ崎サンだ(^O^) 花三谷サンは?」 由希の表情が曇る。 『やっぱり…』 なんとも分かりやすい。 やっぱメンドーだわ…。 香月だけ犠牲にするわけにはいかない…。 「悪いけど…「あそこ」 はぁぁぁぁ!?
/124ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1902人が本棚に入れています
本棚に追加