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朝練に出るために準備していると、2人が歩いて来た。
『…5分遅刻』
そんな事いつもなら気にしないが、今回は別だ。
皆には、なるべく早く来て好きなポジションを取ってもらった。
つまり余った所は、やりにくい場所。
由希の勘では、翼は恋夏より香月を好んでいるので、香月だけ離れた場所に行く様に仕向けた。
「真ん中は騒がしいし、集中力が欠ける。
その点、花三谷サンは1人でも気にしなそーだし…。
あっちのが良くない?」
由希が指差した方向を見て、
「うん。いーよ(^O^)
じゃ、恋夏。
後でね♪」
あらっ意外と素直…?
香月が居なくなると、
「アタシには真ん中でやって集中力を欠け!って言いたいわけ?」
うっ…
「そっそんなつもりじゃっ(汗)
茅ヶ崎サンは1人より大勢のが合ってる気がして…」
「騒がしくてゴメンなさいね!
アンタの集中力も欠いてやるわっ!」
「なっ…!?」
由希も流石に恋夏のマシンガントークと切り返しの速さに怖じ気づく。
「どーしたの?」
ヒョコッと男子側から翼が顔を出した。
「なっ何でもないの!!」
由希は慌てて首を振る。
顔が赤いのが分かる。
「おっ茅ヶ崎サンだ(^O^)
花三谷サンは?」
由希の表情が曇る。
『やっぱり…』
なんとも分かりやすい。
やっぱメンドーだわ…。
香月だけ犠牲にするわけにはいかない…。
「悪いけど…「あそこ」
はぁぁぁぁ!?
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