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~龍一の家~
今日はインターホンも鳴らさず、ズカズカ上がり込んで来る奴が居ないんだな。
平和だ…。
そんな事を考えながら、扇風機と戯れていると…
ドタドタドタドタッ!!
「ん?」
ガラッ!!
「龍兄っ久しぶり♪」
恋夏とそっくりな笑顔を浮かべた、向日葵が立っていた…。
「カギ…」
「あっ!お姉ちゃんから預かって来たの♪
インターホン鳴らしても出ないから勝手に入りなさいって」
何を妹に教えとんるんだ。
あのバカはД
―――---
ッキシュ!
「恋夏、風邪?」
「違ーう(*_*)?
誰かが噂してんのよ♪
アタシが美しいか…「はいはい。」
――
―――---
向日葵はタッパーを取り出すと、皿に盛り付けはじめた。
その後ろ姿が恋夏にそっくりで…。
思わず抱き寄せていた。
「わぁっ!?」
向日葵が持っていた箸が落ちる。
カシャンッ
その軽い音に我に返り、
「あっ わり。」
手を離す。
「嫌だ!」
何が?
そう思った時には、
龍一の思考が停止した。
は!?
気付くと、向日葵が自分の胸に龍一の手を付けていた。
そして上目使いで見てくる。
何もかもが恋夏に似ていて…、
「シて…」
何を言ってるんだ。とゆー考えはどこかへ消し飛んで、龍一は暴走した。
恋夏本人じゃ無かったからした行為だと思う。
本人には…
とても出来ない。
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