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ダルい入学式も終わり、皆が体育館からバラバラと出て行く。
…パタパタパタッ
ん?
走る 音?
俺が振り返った瞬間目にしたのは、眉間に軽く皺を寄せ鼻を押さえながら反対の手を引っ張られている恋夏チャンと…物凄い心配そうな顔で恋夏チャンの手を引いて走ってる,女の子の姿だった。
「香月!そんなに引っ張らなぃでっ血が溢れるでしょ-!?」
…どうやら恋夏チャンの押さえた手の中は、鼻血とティッシュがいっぱいらしい。
「だって!早く血、止めなきゃっ!保健室…っ、 て…ドコ!?」
香月と呼ばれた女の子は、一生懸命走ってるが…目的地が定かでなぃ。
『ん~…騒がしい奴らが入って来たもんだ』
と、のほほんと行く末を見送っている場合ではなかった…
「あのっ!」
ドンッ!!
『ぐはぁっ!?』
Σ(Д)!?
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