121人が本棚に入れています
本棚に追加
「あがぁぁぁ…」
クライズは顔面を押さえる。
「次、やってみなさい…蜂の巣にしてやるわよ」
リムは何処からかサブマシンガンを取り出し、クライズの額に押し付けた。
「自業自得だろうが…」
クライズはため息をついて答えた。
「…どうでもいいけど、仕事の邪魔はしないでね…」
ルアンは再び作業を始めた。
その直後、突然扉が勢いよく開いた。
「町長!」
一人の男が部屋に飛び込んできた。
「おう、武器屋。どうした?」
クライズは軽い返事で答えた。
「敵襲です!怪物が侵入してきました!」
「んだとぉ!?」
クライズはばっとソファーから立ち上がった。
リムはたまらず落下した。
「いたっ!」
「何処だ!?戦力は!?」
クライズは男の肩を掴んで揺さぶる。
「てっ、敵は一体…門から侵入して、町の中央で暴れています。怪我人はまだ居ませんが…」
「オッケ、行くぞリム!手伝え!」
クライズは背中の剣を引き抜いた。
「あいよっ! 任せんしゃい!」
リムは両手にサブマシンガンを構える。
そしてクライズとリムは走り出した。
「あ、兄さん!」
「お前は仕事してな!」
ルアンは立ち上がろうとしたが、クライズに言われて座り直した。
最初のコメントを投稿しよう!