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クライズ達は屋敷から飛び出し、周りを見回した。
敵を発見するのは一瞬だった。
町の中心で、三つの頭を持つ獣が呻き声を上げていた。
「ケルヴェロスか…雑魚だな！」
クライズは剣を構えた。
「その無駄な巻き舌は何よ…おかげでケルヴェロスが正式名称になっちゃって面倒なんだから…」
リムはぐちぐち言いながら両手のサブマシンガンをケルヴェロスに向ける。
「うっせ！その方がカッコいいだろ！先行くぜ、援護しろ！」
クライズはケルヴェロスに突っ込んでいった。
「やれやれ、相変わらずなんだから…」
リムは素早くクライズを追い越し、サブマシンガンを連射する。
弾丸はケルヴェロスの体にびしびしと当たり、ケルヴェロスはうっとおしそうに体を揺らす。
「今のはフェイントだぜ！」
クライズは弾丸のせいで動けないケルヴェロスの首を思いっきり叩き斬った。
ケルヴェロスは首の一本を失い、痛みと怒りで喚く。
「うるさいのよ！」
リムはサブマシンガンを首に押し付け、集中放火をぶちこんだ。
ケルヴェロスの皮膚は堅かったが、猛烈な連射に耐えきれずに貫かれた。
「ラストぉ！」
最後にクライズが剣を振り上げ、最後の首を引き裂いた。
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