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「あの時は本当に助かったよ。捜索中の魔物を見付けたはいいけど、思ったより素早くてねぇ」
懐かしそうに語るウィルが、俺の入れた紅茶を静かにすする。
これがまた、絵になるから不思議だ。
「あの時は、ユロウが飛び出して行ったから、仕方なくですよ」
まだエクソシストの脅威を知らなかったユロウは、「人が襲われてる!」と、一目散に魔物へ向かって行った。
ウィルが俺とユロウの二人に、強い興味を持ったのはその時だ。
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