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ウィルは魔物を見破る特異な能力を有し、全国のエクソシストの中で、もっとも優れている。
当然、俺とユロウの正体も見抜いていた。
二人はヴァンパイアでありながら、餌であるハズの人間を守り、同じ魔物を退治した。
「僕の目に狂いは無かったようだね。君達の活躍は聞いているよ」
ウィルが空になったカップをソーサーに置き、俺は「来た」と思った。
活躍と言ってはいるが、それらの『厄介事』を俺達に回して来るのは、今目の前にいるウィルだ。
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