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あまりに何も無かったから、気が抜けていたのだろう……。
何かを踏んでしまったユロウが、ピシッと音をたてて固まった。
「――――」
声も出ないユロウと同じく、俺にも直接下を見る勇気は無い。
「~~~~」
あぁ、ユロウが助けを求めているのが分かる。
もう、諦めにも似た思いで、俺は軽くため息をついた。
「……とりあえず、足をどけないか?」
「そうそう。まずは足をどけてくれないと、僕が立てないからね」
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