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2年前。
俺は、不治の病で死にかけていた人間「ユロウン」を、ヴァンパイアにした。
名前を『ユロウ』に改めたばかりの時。
手に職を持っていなかった俺達は、文字通り、路頭に迷っていた。
それまでずっと一人だった俺は、気ままに街を流れ歩いていただけで、雨さえしのげれば野宿でいい。
食事にしても、純血のヴァンパイアである俺には、それほど必要なかった。
ただ月に1度、生き物の血を吸えれば、それでいいのだから。
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